ライターの雨宮まみさんが2016年11月15日に亡くなってから7年。

著作権者様から「時間がたってしまっても、できるだけ多くの人に雨宮まみの作品を知ってほしい」
というご希望をいただき、未完だった弊社のWeb連載「40歳がくる!」を
書籍化させていただくことになりました。

時がたち、多様な生き方が受け入れられているように見える現代においてもなお、
雨宮さんの感じていた女性と年齢に対する苦しみは私たちのものです。

連載中もその後も、たくさんのご感想をいただき、
ご愛読いただいた皆様には心よりお礼申し上げます。
このたび、この本を通して一人でも多くの方が救われることを願い、
また若い世代の方にも雨宮まみさんというライターがいたことを知っていただきたく、
沢山のご寄稿をいただきながら、一冊の本として刊行させていただくことになりました。

本書を読んでくださった方が、雨宮まみさんの当時の思いに少しでも何かを感じてくださいましたら、
そして、それによって今生きる苦しみや悲しさを軽減するヒントとしていただけましたら、
望外の喜びです。

このような書き手と出会えたことは、我々にとっても幸せなことでした。
 

大和書房

最後の連載、待望の書籍化

40歳を迎える人、そして40代を生き50代を生きるすべての人へ――

いつまでも若い人でいたいわけじゃない。
もうババアですからと自虐をしたいわけでもない。
私は私でいたいだけ。
私は、私のままで、どうしたら私の「40歳」になれるのだろうか。

特別寄稿も収録

とにかくべらぼうに面白い原稿でした。

——小嶋優子(編集者)

雨宮まみさん、わたしはあなたに、もう一度会いたい。

——山内マリコ(作家)

滅茶苦茶なのに、この二行は発光して見えた。論理も時間も超越して、一瞬で全てが伝わった。

——穂村弘(歌人)

ずっと私の心の中で、受け取った日のままのかたちで雨宮さんの言葉が生きている

——こだま(作家)

本を開けばあなたの言葉に会うことができる。雨宮さん、あなたはここにいる。

——ペヤンヌマキ(劇作家・演出家)

本当なら、雨宮さんに今の自分を見ていただきたかった

——里村明衣子(センダイガールズプロレスリング代表取締役)

後は任せて下さいとはとても言えないですけど、
こっちはこっちで自分なりの戦いは続けていきます

——吉田豪(ライター)

わたしは、雨宮まみの著作を少しも古びないものとしていまも読み続けている。

——住本麻子(ライター)

勝手にいなくならないでよ」というセリフが、
まるで多くの人が抱えたままの雨宮まみへの想いを投影しているように思えた。

——松本亀吉(ライター)

雨宮まみの書くものが好きだったし、いつまでも後ろからその背中を見ていたかった。

——九龍ジョー(ライター)

雨宮まみ

1976年、福岡県生まれ。ライター。
女性性とうまく向き合えない生きづらさを書いた自伝的エッセイ『女子をこじらせて』(ポット出版)で書籍デビュー。以後、エッセイを中心に様々な分野で執筆。
著書に『ずっと独身でいるつもり?』(KKベストセラーズ)、『女の子よ銃を取れ』(平凡社)、『東京を生きる』(大和書房)、『自信のない部屋へようこそ』(ワニブックス)、『まじめに生きるって損ですか?』(ポット出版)。
共著に『タカラヅカ・ハンドブック』(はるな檸檬氏との共著、新潮社)、『愛と欲望の雑談』(岸政彦氏との共著、ミシマ社)、対談集に『だって女子だもん‼』(ポット出版)がある。2016年11月15日逝去。

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